「みんなちがってみんないい」金子みすゞさんの人気詩を読む
【私と小鳥と鈴と】
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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【星とたんぽぽ】
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
みえぬけれどもあるんだよ、
みえぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
みえぬけれどもあるんだよ、
みえぬものでもあるんだよ。
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【みんなを好きに】
わたしは好きになりたいな、
何でもかんでもみいんな。

ねぎも、トマトも、おさかなも、
のこらず好きになりたいな。

うちのおかずは、みいんな、
かあさまがおつくりなったもの。

わたしは好きになりたいな、
だれでもかれでもみいんな。

お医者さんでも、からすでも、
のこらず好きになりたいな。

世界のものはみィんな、
神さまがおつくりなったもの。
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